AJU福祉情報誌
終刊のお知らせ(2022年4月終刊)
AJU福祉情報誌は2022年4月、176号をもって終刊となりました。長らくのご愛読ありがとうございました。
本誌は『暮らしに役立つ、ちょっとワクワクすることがある、そんな情報を贈ります』をモットーに、1993年に創刊しました。
編集委員のほとんどが障害当事者で、企画、取材、編集、印刷、発送の全ての工程を担ってきました。
「何とかしたいけど、どうしていいかわからない…」「一歩踏み出したいけど勇気がない…」という障害のある仲間に向けて、はじめの一歩を踏み出すきっかけになりたい、一緒に悩んで苦労や工夫を共有したいという願いで発行を続けてきました。障害当事者の視点を大切に、よりわかりやすい情報、親切な情報として掲載することに心がけてきました。
また、障害のある仲間の周辺にいる教師や医師、ケースワーカー、ホームヘルパーという中間ユーザーの方に向けて、障害者自身が本当はどう思っているか、何をしたいのか、障害当事者の持っている生活ノウハウや、何に困っているか、何を望んでいるかを届けてきました。
発行継続の限界
①読者減少・紙離れ大手雑誌も廃刊になる時代。障害者就労事業所の会計で支えていくには限界がありました。
②編集者不足・ネタ不足
当事者の体験を伝える使命で続けてきましたが、書き手(ネタ)と編集体力が限界でした。
③第三種審査基準の厳格化
発行を支えてきた身体障害者低料第三種郵便制度。500部以上発行、8割有料読者にという基準を満たせないと低料で送れない瀬戸際でした。
苦渋の決断──終刊にご理解を
1992年11月の創刊準備号から数えて30年。
創刊30年目の節目ですが、AJU福祉情報誌は一定の役割を果たしたと自負しております。誰もが簡単にリアルタイムの情報を得られる時代になった今、その役割を終えたと考えております。30年間、発行することができましたのは、ご愛読いただきました読者様、紙面発行にご協力くださったみなさまのお陰です。
本当にありがとうございました。
編集部一同
バックナンバー公開
終刊を機にバックナンバーを一挙公開いたします。
これまでは有償発行だったため購読者だけが読める発行物でしたが、社会還元としてPDF版を無料公開いたします。
以下の4つの年代をクリックして、各号をご覧下さい。