拠出事業

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事業報告

ピア・カウンセリング公開講座報告書
2020年9月実施分

AJU車いすセンターでは、ピア・カウンセリング「オンゴーイング講座」を2016年より実施しています。2017年からは後援会の事業として支援をしていただいています。ピア・カウンセリングは、障害者同士で話を聞き合うことによって、自分の気持ちと向き合い、自分らしく生きられる当事者が増えることを目的として行っています。2019年度は延べ25名の方、特に2名の方が継続して参加されました。

内1名の方は、現在、AJU車いすセンターで行っている自立生活プログラムの講座リーダーとして、講座の一部を担ってもらっています。

もう1名の方は、岐阜県から継続して講座に通われました。地元でも広めていきたいという思いから「ピア・カウンセリング公開講座」を、岐阜で開催する運びになりました。

開催に向けての準備として、参加者が普段通われている地域包括支援センターを訪問しました。最寄りの駅は、一つの改札にしかスロープがなく、行きたいセンターの方向には直接車いすでは行けない構造になっていました。そこで、市の職員と一緒に経路確認を行い、エレベーター、スロープの必要性を実感してもらいました。

公開講座は2020年3月に開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020年9月に延期。オンラインシステムZOOMを使っての実施となりました。

オンラインでの開催にあたっては、ZOOM有料版取得、参加者へのZOOMの使用方法の連絡、練習日の設定、ホストの依頼などを行いました。

当日は8人の参加でした。参加者の中には音声が割れて聞き取りが困難になる場面などがあり、オンラインでの難しさを感じました。また、対面ではないので全体の雰囲気がわかりづらいという事で、不安なこともありましたが、参加者の方たちからは「繋がれてよかった」という声が寄せられました。初めての試みという事で、不安な点もありましたが、土岐市役所の職員や地域包括支援センターの職員も参加され、ピア・カウンセリングの必要性について知ってもらう良い機会になったと思います。

これからも、地域で自分らしく生活していく障害当事者が増えることを目指し、ピア・カウンセリングを行っていきたいと思います。

公開講座実施中の写真 車いすで線路を越える写真

「ピア・カウンセリング2019年分(2020年実施) 」報告書(PDFファイル・190KB)